バスケの3つの局面を知るともっとバスケが観やすくなる。オフェンス・ディフェンス・あとひとつは?

Jump  Ball コーチの$hu-Jです。

今回はバスケットを観るのがもっと楽しくなる、バスケットの3つの局面についてお話しします。

バスケットの3つの局面とは

バスケットには3つの局面があります。

バスケットは早い流れのまま進んでいくので、一般的にあまり意識することはありません。

ですが、

試合の劣勢の場面や練習時においては、(3つに)分割して考えることで修正ポイントの解決方法が見つかることが多いです。

タイムアウトは60秒。

その間に修正点をピックアップして伝えるには、バスケの流れをぶつ切りにして考える必要があります。

また、

このぶつ切りにした見方は、バスケットを観ている観客の皆さまも知っていると、より一層楽しむことができます。

さて、

オフェンス・ディフェンスに続く3つ目の局面とはなんでしょう?

あまりにも一瞬過ぎて、見落としがちですが、ここを逃すと試合の流れを作ることは困難です。

ということで、

答えは。。。

「トランジション(切り替え)」です。

トランジションが起こる場面は一瞬です。

ですが、この一瞬が試合のイニシアチブ(支配権)を左右します。

トランジションが起こる場面。

例えば、

シュートを決めてディフェンスになる瞬間。
ボールを奪って、オフェンスになる瞬間。
フリースローがリングに当たった瞬間。
大きな意味では、
タイムアウトの選手の気持ちの切り替えも、このトランジションと考えています。

実際のコート上でのトランジション

さぁ、このトランジション。

コートの選手はどのように感じているのでしょうか。

実際、この瞬間は意識的に準備していないと試合の早さに流されてしまいます。

「そろそろ切り替えがきそうだな」

「仲間がボールを奪いそうだ」

「リバウンドは仲間がとりそうだ」

まだバスケットを始めたばかりの子供たちは、この瞬間がいつ起きるか予測がつかない為、ゲームのテンポが少しずつ遅れてきます。

トランジションが起きるタイミングで、次の準備をしておくことが大切。

日常のトレーニングではトランジションのタイミングがいつ起きるかを説明するようにしています。

将棋の三手読みに近い感覚ですね。

自分(見方)がアクションを起こす。

相手がリアクションする。

相手のリアクションについて、自分の次のアクションを決める。

将棋では基本3手先まで読むことが基本ですが、バスケットにも3手先まで予測する能力も必要になってきます。

色んな子供たちをコーチングしていると、日常生活もかなり影響していることに気づきます。

集合の合図ですぐに集まれる子。

次の動作が早い子。

などは、トランジションの意識も必然的に高い子が多いですね。

練習中の1分休憩でも、デジタイマーを常にチェックして、10秒前あたりから集合する心の準備をしている子もいます。

バスケの教科書でもあまり多くは語られないトランジションの項目ですが、心の準備をするだけでも、劇的に選手が変化して、ゲームのテンポを作りだす場面が多くあります。

今回はバスケットの3つ目の局面「トランジション」についてお話ししました。

観客席で応援される保護者の皆さまも、このトランジションに注目して観ていただけるとより一層ゲームを楽しんでいただると思います。

それではまた、コートにて。

$hu-Jでした。