「意識して」は伝わりにくい。
学生の時は、よく言われましたね〜
「意識して」「頑張れ」「集中」〜〜
私がコーチングをする時は、これらのワードをなるべく使わないようにしています。
(ギャラリーや応援する方は使ってもオッケーだと思います)
使わない理由は単純。
私自身もコーチから言われた時に、「それはどういうこと何だろう?」っと思っていた記憶があります。
抽象的なワードは、選手とコーチの描くイメージがずれる可能性があります。
伝えるにはなるべく「短く・簡単に・わかりやすく」を心がけていますが、これがもっとも難しい。
ですが、視点を変えれば具体的に変わっていきます。
コーチの視点をギャラリー席からコートに戻す必要がありますね。
さて、我々コーチはどこを観るのでしょうか。
コーチ研修中にディベロッパー(講師)からこのような問題が出されました。
Q:下の図を覚えてください。(本当はもっと複雑な図でした)
『皆さんは図をどのように記憶しましたか?』
という問題でした。
この図であれば、
・バスケットをしている
・バックボードのフチが白
・プレイヤーが銀色
・床は木目
などなど、があげられます。
私もそのように答えていました。
コーチ研修生同士のディスカッションの後、ディベロッパー(講師)が次のような事を伝えていました。
一流のコーチがどこを観ているのか、わかりますか?
この図を観てみましょう。
こういうところを観ています。
・重心はどちらに乗っているか
・目線はどこを向いているか
・ボールを持っている手の角度は正しいか
・腰のひねりは何度くらい
・オフハンド(ボールを持っていない手)はどのくらい曲がっているか
・肩のラインは正しいか
などなど、今のプレイヤーがどのような状況かを瞬時に見抜いているそうです。
具体的ですよね。
プレイヤーのフォームや姿勢がズレていたら、「ボールは手首を何度に曲げたこの位置、肘はこの角度、重心はここ」。
観る視点を変える事で、しっかりと具体的にアドバイスする事ができますね。
ギャラリー席からコートに視点を戻すとはこのようなこと。
日々勉強ですね。
それではまた!